比良八講

琵琶湖を始めとする自然の恵みへの感謝と、亡き方々をお偲びする法要行事「比良八講」

比良八講は天台宗の法要行事として古くから執り行われてきました。本福寺は浄土真宗の寺院ですが、御一行が湖西に向かうために乗船される大津港に近いということもあって、以前より当寺を集会所とされてきました。

本年も、朝早くから僧侶、山伏、稚児娘、尺八衆などのみなさまが次々と集合されました。

午前9時前、境内にておつとめの後、ほら貝の音とともに山伏のみなさまを先頭に当寺を出発。長等、浜大津の街中を練り歩かれながら大津港まで向かわれました。

本法要を通して、亡き方々を偲びつつ、琵琶湖や自然の恵みに対しての思いを多くの方があらたにされたことと思います。

この季節になると、山からの強い吹き下ろし風もおさまり、春が訪れるといわれています。そのいわれ通り、穏やかで春が近いことを感じる一日となりました。