ご家庭での報恩講

浄土真宗の宗祖、親鸞聖人のご遺徳を偲ぶ法要「報恩講」

当寺をはじめ大津各寺院でのおつとめも終わり、年が明けると本山・本願寺に於いて「御正忌報恩講」としておつとめされます。

この報恩講は、古くから寺院だけではなく各ご家庭でもおつとめされてきました。ご親類やご近所の皆さまが寄り合い、お斎(おとき/お食事)などを準備しながら、賑々しくお迎えくださいました。

現在では法要の迎え方は少しずつ移り変わり、ご家庭でのおつとめは減少しつつありますが、そのなかでも永年にわたりおつとめいただいているご門徒さまがおられます。その多くは11月から12月にかけてのおつとめです。

「報恩講をお迎えしないと年を越せません」「続けてきたことは、続けていかないと」

お参りにお伺いするとそんな言葉をかけていただきました。平素はご多用のお若いご家族がお参りしてくださったご家庭もありました。

昨今の寺院は、新しい取り組みや大胆な変化が求められている傾向にあります。その一方で、先人の皆さまが続けてこられたことを継続・継承していくことも大切にしなければなりません。

ご一緒におつとめして 色々なお話を交わす時間を通して、そのことをあらためて皆さまから教えていただいたご縁でもありました。