先月、夏休みの自由研究として「お寺の取材」をしているという、ひとりの男の子が当寺を訪ねてきました。
話しを聞いてみると、自分が住んでいる町「長等(ながら)」には、京都と同じようにたくさんの寺院があることに気が付いたことから、この夏の自由研究として近くの寺院を順番に回り取材をしているとのことでした。
そこで、まず本堂に案内してお参りをしてもらい、当寺の沿革や本尊などについて出来る限り解りやすくお話しいたしました。
ふと顔を見てみると、その子は毎年実施している花まつりに来てくれた近所の子で、「前にお参りしたことがあります」「お寺は、お願いよりもありがとうですね」と元気に話しをしてくれました。
いろいろな話しを進めていく中、「このお寺で大切にしていることは何ですか?」という質問もあり、小学生ながらとても礼儀正しく落ち着いた姿には驚かされました。
その日は、引き続いて長等のさまざまな宗派の寺院を回る予定とのことで、取材を終えるとすぐに次の寺院へと向かっていきました。
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本日届けてくれた礼状は、その取材協力についての礼状で、取材したすべての寺院にも届けに行くとのことでした。
地区内およそ20ケ寺が綺麗に描かれた地図と各寺院について丁寧にまとめられた「歴史とお寺の町・ぼくらの長等」という力作を拝見すると、寺院を預かることの責任を改めて感じます。
多くの寺院とともに歩んできた、長等の町の魅力が伝わる素晴らしい作品でありました。