「報恩講」は宗祖・親鸞聖人のご命日法要であり、本山である本願寺や各寺院において毎年おつとめする大切な法要です。
あわせて報恩講は、古くから地域や家庭においてもおつとめされてきました。聖人のご遺徳を偲ぶとともに、地域や家族の皆さまが寄り合い、年に一度顔をあわせる場でもあります。
大津においても長年にわたりおつとめをいただいている地域があり、本年も11月下旬より各ご家庭に赴いてまいりました。
毎年、報恩講を大切にお迎えいただくご家庭、ひ孫さまもあわせた4代にわたる皆さまが集いお迎えいただくご家庭など、それぞれのご仏前にて尊いご縁となりました。
お子さまお孫さまを囲み笑顔があふれるご縁があり、懐かしい話が尽きないご縁があり、いつもとはまた違った朗らかな時間でもありました。
伝統仏事の姿が変わりその意義を伝承することが難しい時代でありますが、これからも有縁の皆さまと受け継がれてきたご縁を大切にしていきたいと思います。