大津においては古くから月参り(ご命日参り)の慣習があり、平素からご門徒とのご縁をいただいています。
先日は、午前は他県からの転居による初めてのご縁、午後は巡り巡って18年ぶりとなるご縁をいただくという一日になりました。
有り難く、また不思議でもあるのは、いずれのご門徒もまるで常にお会いしてきたかのようにご自宅へと迎え入れていただいたことです。
ごく自然にご一緒におつとめを始めて、その後はお茶をいただきながらお話しを交わす、そんな時間が自然と流れていきました。そして、このようなことは特にこの日に限ったことではありません。
つい、何事も当たり前の事としてしまう私がいますが、あらためて僧侶とはなんと有り難い「生き方」であるのかと気づくご縁でもありました。
仏事が大きく変化して、仏縁が減りゆく昨今だからこそ、特別な事柄に傾倒することなく一つ一つのご縁を積み重ねていくことを大切にしていきたいと思います。