本日 令和2年6月3日、当寺前坊守の37回忌を迎えました。
前坊守・文雄(ふみを)は、明治37年に滋賀県野洲郡(現・野洲市)の真宗寺院に生まれ、昭和17年、その当時本福寺住職であった専之(前住職)と結婚、以来長年にわたって坊守をつとめてきました。
昭和59年に80歳で浄土へ往生するまで、多くの皆さまに支えられながら歩んだ生涯でありました。
前坊守が往生してから長い年月が経ち、共に過ごした思い出をお持ちの方も少なくなりました。それでも、時折懐かしく思い出をお話し下さるご門徒もおられ、私が気づかなかった前坊守の姿を知ることがあります。多くの苦労と多くの喜びの日々であったと思います。
宗派に属する1寺院を住職や坊守として預かり護持することは、いつの時代も簡単ではありません。ただ同時に、そのつとめはとても有り難いことでもあります。
前坊守、そして同じ時代を歩まれた皆さまの苦労を偲びつつ、あらためて今の時代に寺院を護持することの意味を振り返りました。
※命日を前に親族と共に37回忌法要をつとめ、今月上旬の総永代経法要において37回忌を迎えたことを皆さまにご報告する予定でしたが、新型コロナウイルスによる影響を考慮して、いずれも延期することにしました。