9月12日、本福寺前坊守の37回忌法要をつとめました。
前坊守・文雄(ふみを)は、明治37年に滋賀県野洲郡(現・野洲市)の真宗寺院に生まれ、昭和17年、その当時本福寺住職であった専之(前住職)と結婚、以来長年にわたって坊守をつとめてきました。
昭和59年に80歳で浄土へ往生するまで、多くの皆さまに支えられながら歩んだ生涯でありました。
法要は当初、命日である6月3日を前につとめる予定でしたが、感染症の感染拡大を受けて延期していました。
本日の法要は大津・中央、永順寺ご住職による調声(導師)のもと、親類20名が集ってつとめました。
読経後のご住職のお話しの通り、前坊守が生きた時代は今とは比較にならないほど苦労の多い時代であったことでしょう。その時代を尊い教えの下でご門徒や前住職と歩んだ80年の人生を振り返り、時代が巡り縁ある者が集って今日の仏縁を迎えることが出来た有り難さを感じました。
前坊守の思いを大切にしながら、これからもみ教えを通した寺院護持につとめていきたいと思います。