開かれた寺院に

春から初夏へと移り変わり、境内の花が色付く季節となりました。

時折、花や木々をご覧になるため境内に足を運ばれる方がおられます。本堂を前に静かに手をあわせてくださる方もおられます。

先日は「本堂内で手をあわせたいのですが」と声をかけてくださり、ご仏前で丁寧に手をあわせてお参りくださった方がおられました。ぶらりと立ち寄られた様子でしたが、何かしらの思いを抱えておられたのかもしれません。

当寺のような一般の寺院は各地の本山や名の知られた寺院のように、どなたにも山門をくぐっていただくのは難しいことです。

法要行事が例年通りに行なえず、寺院活動も停滞を余儀なくされています。ただ、常に山門は開け、門も自身の心も閉じることのない寺院であるように心掛けていたいと思います。