入仏式のご縁

昨今は、長らく護持されてきた仏壇や墓を手離す方が増えているといわれます。

当寺でも、さまざまな理由から将来に向けたご相談を受けることがあります。何ごとも、受け継いでいくこと、護持していくことが難しい時代になったと感じています。

一方、当寺では有り難いことに、このところ入仏式のご縁が続いています。入仏とは新たにご本尊(仏壇)をご家庭にお迎えいただくことです。

本日入仏式のお参りに伺ったのは、私の弟の同級生宅でありました。これまでお付き合いのあった寺院からのお参りが困難になったため、弟を通してのご縁となりました。

「そういえば、彼の実家はお寺だったな」。そんな記憶が、今回のご縁へとつながったようです。

このたびは、ご実家の仏壇を現在お住まいのご自宅へと移され、おつとめを終えると「解らないことばかりですが、今後も親の思いを大切に引き継いでいきたい」と話していただきました。

寺院を取り巻く環境は大きく変わり厳しさを増していますが、一方で有り難くうれしいご縁があるのも、また事実です。時代の流れを歎き悲観するばかりではなく、温かいお心を通した一つひとつのご縁に感謝していきたいと思います。