東日本大震災被災地を訪ねて~ご報告~

9月8日~10日にかけて、滋賀県内の寺院僧侶・門信徒あわせて72名で東北地方を訪ねました。当寺からは住職と門信徒さま4名が参加いたしました。

今回は、先の震災から3年半が過ぎようとする被災地をあらためて訪ね、復興の様子や依然変わらぬ様子を目にして被災地からの学びを深めようと企画されました。

初日は先ず本願寺教団の復興支援の拠点「ボランティアセンター」が設置されている「本願寺仙台別院」(仙台市青葉区)を参拝し、その後多くの教師・生徒が犠牲となった石巻市大川小学校へ向かいました。

同校は避難が遅れたため多くの犠牲者を出しました。なぜ早く裏山に逃げられなかったのかと、悔やまれます。今もなお荒涼たる地に無残な姿のままの校舎。巨大津波の恐ろしさを、まざまざと感じました。

翌日は宮城県南三陸町を訪ね、津波により現在は鉄筋だけが残された防災対策庁舎へ足を運び、庁舎前に設けられた追悼台にて参加者そろって焼香献花をいたしました。

5000人が住んでいた宮城県名取市のある集落は、現在でも全くの荒れ地のまま。小屋の中で現地土産を販売されるご夫婦がおられ、商品を購入すると深々と頭を下げてお礼を申されました。

あの日から3年半。更に全国各地での自然災害が後を絶ちません。今回、訪れたのは被災地の僅か一部にすぎませんが、悲惨な出来事を風化させることなく継続した支援活動の大切さをあたらめて強く感じ、東北の地を後にしました。

~浄土真宗本願寺派 滋賀教区親鸞聖人鑽仰会 研修の旅~

企画・主催:浄土真宗本願寺派 滋賀教区親鸞聖人鑽仰会


教団の復興支援活動の拠点が置かれている「本願寺仙台別院」


石巻市 大川小学校


大川小学校の犠牲者名が刻まれた石碑


南三陸町防災対策庁舎前


荒れ地のままの宮城県名取市の集落