24日、仏具みがきを実施いたしました。
毎年、秋の法要「報恩講」を前にして、年に一度本堂の仏具みがきを実施しています。
実施にあたってはご門徒の皆さまにお手伝いをお願いしており、本年もお昼過ぎからお集まりくださいました。
早速、あらかじめ細かく分けておいた灯篭やろうそく立て・仏飯器などを、みがき液を用いながら磨いていただきました。
布や新聞紙で磨き続ける作業はなかなか力を要するものです。本日は晴天ということもあり、時間とともに少し汗が出てくるほどでした。
細かな箇所はブラシで丁寧に、又みがき液を自宅から持参された方もおられ、いろいろと工夫を凝らしながら作業は進んでいきました。
磨いていくほど美しくなるため、皆さまそれぞれ納得いくまで続けてくださいました。
仏具には江戸時代後期に調製されたと思われる物もあり、傷みが進んでいる仏具はとにかく慎重に扱いながらの作業となります。寄進された年号や施主のお名前など古き刻印を眺めつつ、歴史にふれる作業にもなりました。
黙々とした時間、和気あいあいとした時間が流れることおよそ2時間30分、すべて磨き終えることができました。
あとは、細かく分けた仏具を元通りに組み直すという難作業を残すのみです。長い時間とともに傷みや歪みが生じており、毎年思うようにはいきません。皆さまの作業を無駄にせぬよう、これからしっかりと組み直していきます。
多くのご協力により、本年の報恩講も美しい荘厳のもとおつとめできることを大変嬉しく思います。お手伝いいただきました皆さま、誠にありがとうございました。