11月30日、「滋賀教区大津組 一日参拝の旅」がおこなわれました。
滋賀教区大津組(おおつそ)では、毎年「真宗の足跡」を学ぶことをテーマとして参拝の旅をおこなっています。9回目となる本年は、親鸞聖人が師と仰がれた浄土宗の宗祖・法然聖人ご誕生の地を訪ねました。
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朝早く、市内各寺院のご門徒やご住職など45名の皆さまとともに大津を出発しました。
およそ2時間30分バスに揺られ、岡山県中部の町、久米南町に建つ「誕生寺(たんじょうじ)」に到着しました。
誕生寺は、法然聖人ご誕生の地に建立された浄土宗の寺院です。
到着後、聖人15歳の時に御手植されたと伝わる銀杏の木や客殿を抜けて、まず御影堂へ向かい参拝しました。
聖人御像をご安置する御影堂は、聖人がご誕生された室があったと伝わる場所に建つ御堂です。皆さまとおつとめの後、寺院沿革や聖人ご生涯についてのお話しをいただきました。
ご生涯やお言葉については平素よりふれているわけですが、ご誕生の地でお聞きしますといつも以上に胸に響くものがありました。
引き続き、寺内に所蔵されている数多くの法宝物を拝観しました。
境内奥に建つ聖人ご両親の廟所「勢至堂」や「誕生寺七不思議」として現在まで伝わる旧跡・宝物など、多くの見所溢れる寺院であります。
出発時間ギリギリまで、皆さま熱心に参拝・拝観されていました。
誕生寺参拝のあとは美作湯郷温泉にて昼食をいただき、他寺院の皆さまとも親睦を深めることができました。
この昼食時に、隣席のご門徒さまより「法然聖人のご生涯をお聞きして、今の私の姿について深く考えさせられました」というお話しをいただきました。これからも、より一層仏法聴聞を重ねていきたいとのことでした。他の参加者の皆さまも、同じような思いであったことでしょう。
法然聖人の足跡にふれ、その歩みのおかげによって真実の教えに出遇えたということにあらためて感謝しつつ、意義ある参拝の旅となりました。
また、同日「滋賀教区野洲組 門徒総代会」の皆さまが当寺へご参拝くださいました。住職と坊守は寺に残り、役員・婦人会の皆さまとともにお出迎えしました。
多くのご参拝をいただきありがとうございました。