1月25日、滋賀教区大津組「御同朋の社会をめざす運動」研修会を開催いたしました。
現在、宗門にて推進している「御同朋の社会をめざす運動」において、大津組では「法座」を重ねていきながら仏法を伝え聴く場を拡げていくことを重点目標としています。
今回の研修会は、葬儀を法座のひとつとして捉えながら、これからのあり方について考えていきました。
旧大津公会堂を会場として、大津組内(市内)の寺院よりご門徒や住職・坊守などが参加されました。
開催にあたっては、浄土真宗本願寺派総合研究所(京都市下京区)の研究員である赤井智顕師をご講師としてお迎えいたしました。
まず赤井講師からは、昨今の葬儀の現状とそこから見えてくる課題をあげていただきました。さらに現在ほとんど見失われている葬儀の意義、特に浄土真宗における葬儀の意義についてお話しいただきました。
そして、これからも浄土真宗の教義に基づく本来の葬儀をおつとめしていくために、私たちのあり方を提示していただきました。
現状は厳しくさまざまな課題を抱えていますが、ご講師の言葉の中に僧侶・門徒への期待が込められていたことが、何よりうれしいことでありました。
急速な葬儀仏事の変化を目の当たりにすると、戸惑いを覚え、時には僧侶としての無力を感じることがあります。
しかし、その現状について嘆き悲しむのではなく、与えられた状況においても僧侶としての責務を果たすことはできると考えています。
ご講師から提示していただいた一つである「今、私に何ができるのかを問う」ことを、ご縁ある皆さまとともに実践していけるよう努めてまいります。