お参りだより

ご門徒宅にお参りに伺うと、どのご家庭でも美しい仏花を仏壇にお飾りされています。

本日伺ったご門徒は、毎月自宅の裏庭に咲く花々を仏花として用いておられます。本日の花は一見造花かと思うほど色鮮やかで、「仏花らしくありませんが」と言われながらも、裏庭に咲く木花を見せてくださいました。

その日の体調によって、お飾りの満足度も変わるようですが、形の良し悪しではなく、いつもお人柄や思いが伝わってくる仏壇となっています。長年にわたって毎月、花を通して季節の移り変わりを感じながらご一緒におつとめくださっています。

各ご門徒の仏壇は、同じ浄土真宗でありながら一つひとつ違いがあり、全く同じものはありません。それぞれに歴史があり、思いも様々です。

昨今、護持に苦慮され止むを得ず仏壇を手放される方がおられる一方、思いを込めながらお飾りをされ、丁寧に毎月のご命日をお迎えくださる方々がおられます。

日々の仏縁に感謝する毎日であります。