滋賀教区 平和の日

7月5日、「滋賀教区平和の日」を迎えました。

昭和20年7月5日、大津市の本願寺近松別院と同院に隣接する光現寺に対して、強制疎開(強制撤去)の命が当時の県知事によって出されました。

2カ寺のすぐそばに建っていた軍関連施設を護る為のものであり、数日中に子どもたちを含む地域の人々の手によって取り壊されたと伝わります。

その後、30年以上の年月を経た昭和56年に近松別院は再建されますが、光現寺については残念ながら再建されることなく今日を迎えています。

滋賀教区では戦時中に県内の念仏道場が失われた悲しみを忘れぬよう、令書が出された7月5日を教区平和の日と定めて、これまでさまざまな取り組みが成されてきました。

本年、戦後80年の平和の日を迎え、非戦平和への思いをあらたにいたしました。

旧本願寺近松別院 本堂