大津組報恩講を終えて

浄土真宗本願寺派 滋賀教区大津組(市内20ケ寺)では、10月上旬より各寺院にて本年の報恩講をおつとめしてきました。

今月23日に全寺院でのおつとめを終え、明年1月には本山・本願寺での御正忌報恩講をお迎えすることになります。

大津組ではこの大切な法要を通して、お一人でも多くの方々とのご縁を願い「報恩講 お参りあい」として、近隣寺院へのご参拝もあわせてご案内してきました。

各寺院での法要に出勤いたしますと、会所寺院のご門徒とともに当寺ご門徒のお姿も見ることができました。ありがたいことであり、より一層緊張感をもってのおつとめとなりました。

「お参りあい」に参加された全寺院に参拝されたご門徒もあり、その思いには頭が下がるばかりです。また、当寺報恩講においても、各寺院よりご参拝をいただきました。ありがとうございました。

全日程を終えて、皆さまより参拝の証となる寺院印が押されたマップをお預かりしました。3ケ寺以上で、大津組より記念品をお届けすることになっています。

お参りあいは地域によっては古くから受け継がれていますが、このところ大津組では見られない光景でありました。

その中で、今回は企画担当のご住職が作成された「お参りマップ」の効果も大きかったと思います。マップを眺めながら「このお寺にお参りしてみよう」と思われた方も多かったのではないでしょうか。

昨今の難しい寺院環境においても、私たちが工夫や心配りをすることにより新たなご縁が生まれることをあらためて実感しました。そのようなことも含めて、大変実りある取り組みでありました。

一方、各寺院にはそれぞれ長年大切にしてきた伝統や思いがあるため、そのことから幾つかの課題も見受けられました。

あわせて、本取り組みへの参加が難しかったと思われる、市外など遠方在住のご門徒とのご縁についても思案していきたいと思います。

【報恩講】浄土真宗の宗祖・親鸞聖人のご命日をご縁とする法要