盆を振り返って

8月下旬、この夏の盆参りを終えました。

今夏は新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、当寺においても例年とは異なる夏となりました。

盆を迎えるにあたっては、例年通りご自宅への参詣案内をすべきかどうか、法要等をどのようにつとめるべきか、判断に苦慮しました。

結果としては例年通り参詣と法要のご案内を行ない、有り難いことに多くのご縁をいただきました。不安が収まらない状況にも関わらず、ご縁をいただいた皆さまには心より御礼申しあげます。

参詣時には限られた時間の中、部屋を涼しくしてお待ちいただいたり、飲み物やお手ふきを準備いただいたり、お供えや野菜果物をいただいたりと、温かなお心にふれるご縁でもありました。

また、本年は止むを得ずお参りを見送られた皆さまとも、変わらぬご縁をいただくことができるよう感染収束と平穏な日常を願わずにはいられません。

盆を終え、今後は秋彼岸、報恩講と私たちにとって大切な仏縁が控えています。今までは当たり前のように迎えていたご縁も、これからは様変わりしていくかもしれません。仏縁の意義を今まで以上に丁寧にお伝えしていくことが大切になってくることと思います。